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Melting Sweet

第6章 Act.6☆

「――もっと触ってよ」

 全ての枷が外れた私は、自分から杉本君に催促する。

 杉本君は少し目を瞠り、けれどもすぐにフッと笑んだ。

「言われなくても」

 杉本君の手が、私の一番敏感な部分に触れる。
 親指で蕾を転がし、中指はゆっくりと花芯を割ってゆく。
 久々だったから、ほんのちょっと、異物感とともに軽い痛みを覚えた。

「大丈夫ですか?」

 手を休め、杉本君が訊ねてくる。

 私は両手でそっと杉本君の顔を挟み込み、「大丈夫」と微笑んだ。

「久しぶりだったからちょっと身体がビックリしただけ」

「いや、久しぶりだったら初めてと変わらないでしょ? 無理しなくても……」

「ほんとに平気だから」

 私は少し伸び上がって、杉本君に軽くキスした。

「気にしないで続けて? それとも、こんなになってるのに中途半端にしてしまうつもりなの?」

 対抗する、というわけではないけど、私も杉本君の陰部に触れる。

「杉本君のここも濡れてる」

 私は口角を吊り上げ、人差し指で先端を愛撫しながら屹立したそれを上下に動かしてみた。

「唐沢さ……それ……」

 杉本君が眉根を寄せる。
 不快なのではなく、感じてくれているみたいだ。

「これ、いいの?」

 少し速度を上げると、杉本君の身体がビクビクと反応する。

「だから……唐沢さんにされたら……我慢が……」

「イキそうなの?」

「いや……さすがにそこまでは……けど……」

「イッてもいいのよ?」

「これぐらいでイキたくない……ですよ……。唐沢さんを……もっと気持ち良くさせない……限りは……」

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