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-----そして、とうとう姉の部屋から私がもっとも恐れている結末を告げる前兆が聞こえ始める。

それは間違いなく、2人きりの男女が立てる《夜の音》であり、ゆっくりとした衣擦れの音と、濡れた肉がこすれるような音、時々くっついた粘膜が剥がれる際に出る破裂したような音が連続で聞こえる。

それはまぎれもない《夜の音》だった。


私は頭の中に空気を押し込まれたように思考回路が破壊された。

湿った音は徐々にリズムを生み始め、そして姉の喘ぎ声が聞こえるのだ。


私は絶望し、そして、これから毎日あの音を聞きながら過ごすのか、と思うと死にたくなった。

目からは涙がこぼれ、その感情は間違いなく女性が失恋のときに流す種類のものだった。

私はベッドに顔をうずめ、かきむしりたくなる感情と戦う。

生まれてから今日まで、こんな気分を感じたのは初めてだった。

恋愛もろくにしていないバージンの私には、その感情の正体さえ理解できない。