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一夫多妻な三姉妹

第5章  姉の愛情

------1日うちにこれだけのことが一気に起きて、私は自分の心の置き場がどこにあるのか分からなくなり、分裂状態になってしまった。

私がどうすることもできずにその場で立ちすくんでいた。

姉が自分の部屋からシーツを持って歩いてきて私を見つけると、早く部屋の中に入るように手のひらでジェスチャーした。

姉の持ったシーツには真っ赤な血の跡が見え、そのときに初めて処女だったことを知った。

私たち姉妹は仲がいいが、さすがに性体験のことまでは話合わなかった。

デリケートな部分は想像に任せて気を使い合っていたのだ。


リョウとはこれまで普通に話をしてきたが、「今からセックスをする」という前提で向かい合うのは初めてだ。

相変わらず彼は弱気な態度でベッドに座っていて、あくまでも自分は《下のポジション》を貫くつもりだ。


私は姉妹の中でもとくに男に免疫がなく、普段のでかい態度も男を前にすると影をひそめる。

これだけ万全のセッティングをしてもらっても(拒否されたらどうしよう)と不安になるのだ。

でも心の中で、姉がさっき言った「リョウにも了解させたから」という言葉を繰り返しながら、リョウの座っているベッドの方に歩いた。

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