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一夫多妻な三姉妹

第7章 変化

スーパーで姉と買い物をしていると、地元の主婦たちが私達姉妹の噂話をしているのが聞こえることもある。

そんなことはこれまで数え切れないほどあったから、私も姉も気にもしなくなっていた。

そんなときは、姉も私も、妹の奈々も「思考」を停止させてやり過ごすのだ。



でも、最近は違う。

私達が漬物屋の閉ざされた空間で、毎日行っているリョウとの行為を知ったら、地元の主婦たちはうらやましがるに違いない。「女としての勝者」は間違いなく私達姉妹のほうなのだ。


たまに行く、近くの焼き鳥屋でも地元の主婦たちと出くわすことが多い。

恋愛のことを省けば、普通に話をする関係性だった。


学生の頃、私達姉妹と違い、美人で人気のあった同級生たちも、ほとんどが早くに結婚して子供を育てている。

そしてそんな彼女たちの多くが、現在では旦那に相手にされず、浮気されてセックスレスなのだ。

一時期小遣い稼ぎと欲求の発散を兼ねて、地元の主婦たちの間に出会い系サイトや主婦売春みたいなものが流行ったことがあった。


彼女たちは一般的には常識人であり善人だが、性的に満たされない生活を続けるうちに、狂った行動に出るのだろう。

それは美人かブスかなどで差はなかった。

結婚してある程度時間が経過すると、美人であろうがなかろうが、たいていは旦那の意識はよその女に向くものなのだ。


私達姉妹は、以前ならば完全に負けを認めて、焼き鳥屋で恋愛にからんだ話が始まると、黙ってやり過ごしていたが、最近では心の中で深い充足感を感じることができていた。

過去にいくらちやほやされていても、私達姉妹は《セックスの現役プレイヤー》なのだ。

負ける気がしない…。

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