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一夫多妻な三姉妹

第3章 新人初出勤の日

リョウが初出勤する朝、私達姉妹が囲む朝食の食卓は《盛り上がり》を見せていた。

盛り上がりといっても、その日はみな静かだった。

しかし、それぞれの胸中は強く波打ち、奈々は変にウキウキした状態で声を弾ませている。

真由子は時々変な笑みを浮かべるのだが、その原因はそれぞれが理解し、笑顔の理由を聞きただそうとはしなかった。


私もきっと、いつもと違う動きや表情をしているのだろう。

いつもなら腰あたりにある全身の重心が、浮き上がってもっと高い部分に移動し、ふわふわとした感覚に襲われている。


とにかく3人は上機嫌で、そして3人ともいつもより小綺麗に女の身だしなみを整えていた。

いつもなら朝食後にそんなことはしないのに、みんながみんな「歯磨き」を始めたのには正直少し笑ってしまう。


「おはようございます!」

リョウだ…。


飛んでいったのは妹の奈々で、リョウが連れられて来る瞬間、吐き気を伴うほどの緊張感を覚えた。

「よろしくお願いします」

挨拶をするリョウから、少し「男のにおい」を感じる。

姉にユニフォームを渡され、奥で着替えているリョウを待っている間、私はリョウの裸体を想像した。

想像のリョウは全裸で、そして大きなペニスが勃起しているところが目に浮かび、私は顔を火照らせた。

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