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一夫多妻な三姉妹

第3章 新人初出勤の日

リョウはお世辞にも使える男ではなかった。

私でも奈々でも軽々持てるきゅうりのカゴや、大根ケースを持つのに苦労してよろめいていた。

そして、手際も悪く一つの作業を教えるのにも苦労した。


だけど、そこがまた良かった。

男と接することに飢えていた姉妹は、「教える口実」があることは救いなのだ。

「それこうするのよ」

奈々は「妹の特権」を使って甘えた声を発しながら、リョウを教える。

奈々は処女だが、メスの本能で自分の大きな胸をときおりリョウの肩や背中に押し付ける。

それを確認した私と姉は、絶句する。

そこには《嫉妬》などなく、”興奮”があるだけだった。

まるでアダルト動画を初めて観たときのように、下半身がグジグジと疼く…。


その日、姉と妹の見ていない間に、私も同じようなことを何度もした。

おそらく姉もそうだろう…。

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