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一夫多妻な三姉妹

第3章 新人初出勤の日

お昼の休憩は4人で食卓を囲んだ。

姉妹3人とも男に振れたことで、朝よりもさらに興奮度が増しているようだ。


声色も変わっているが、お互いにそんなことは突っ込まないし、突っ込ませない。

この絶妙なバランスの上で成り立っている性のお恵みを、姉妹みんなで守っているのだ。


仕事の初日というものは、身内のことやこれまでの生い立ちのことなど根掘り葉掘り聞くもので、おもに姉がその司会役を買って出た。

それに答えるリョウの答えは、少し意表を突いていた。

リョウは両親を早く亡くしたためにおばあちゃん子で、今は私たちも知っている近くのボロアパートで一人暮らしをしているそうだ。


それを聞くと姉妹3人は一瞬黙ったが、おそらく3人が3人とも同じ発想をしたに違いない。

その共通した意見を最初に口にしたのは妹の奈々だ。

「じゃあうちで住み込みしたらいいじゃん!部屋なんか5、6個開いてるし!」

私はもちろん大賛成だが、一応形式上姉に目線で質問した。

「そうね、家賃浮くからいいんじゃない?」

リョウは驚いたように、そして少しうれしそうに答える。

「そこまでしてもらっていいんですか!?僕あんまり仕事できないんじゃ?」

姉は遮るように言う。

「最初はそんなもんよ。気にしないで!ごはんも一緒に食べれば食費も浮くしね」


リョウは少し涙ぐんだように見え、その表情が私に少し後ろめたさを感じさせた。

《良心》ではなく《性欲》が提案の理由だからだ。

ただ、良心の呵責などは小さなものだ。
それ以上に爆発しそうになっている性への喜びと期待のほうが遥かに大きく重要だった。

心臓がガンガンと踊っているし、アソコが心配になるくらい濡れている。


30センチメートル先にいるリョウを、自分の中に咥えこみたくなる衝動に耐え切れず、私はトイレに行くフリをしてエスケープした。


その夜はベッドの中で2時間くらいオナニーをしたが、深夜3時を回っても目が冴えて眠ることができなかった。

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