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小さな妻

第12章 11.妻

――妊娠――
「ねえ!キミってもう初潮は来てるの!?」

自分でも驚くほど大きな声で美優に聞いていた。

「生理のこと?まだだよ…」

美優の答えを聞いて私は体が重く感じるほどの安心感に襲われた。

これで妊娠などしていたら、破滅である。

12歳の女児など《自由恋愛》という言い訳もできない。

私は脱力感に襲われ、ふうっとため息をついた。


そして、まだ初潮も来ていない女の子とセックスをしたということに妙に興奮を覚えた。

妊娠への不安がさると、「まだ今なら大丈夫だろう」というずる賢い欲望が湧きたち、もう一回、今日のうちに美優を抱きたいと思った。

「お風呂に行って体を洗おうか?」

と美優を誘い、途中なんどかキスをしながら風呂場に向かって体を洗った。

シャワーのお湯をかけると彼女の美しい体はさらに光り魅力的だった。


あまり変態的なことをして嫌われないように自制をしたが、それでもいくらか彼女の体に触れ、そのたびにペニスがドクンっと脈打つ。美優が言う。

「ねえ、もう終わり?」

私は自分が求められていることに飛び上がらんばかりに嬉しさを感じた。

それが12歳の小学生であっても女は女である。

私はこんなバランスで女性と接したことはない。

今までは女性に敬遠され続けてきたのだ。


「もっとしたいの?」と優しく返すと、無言で頷く彼女が愛おしく、そしてまた勃起をした。

部屋に戻り私はタバコに火をつけキッチンの換気扇をつけて煙を吐き出した。

その姿を見ている美優はまるで恋をする女性そのものだった。

こんな私をあんな目つきで見た女性は彼女が初めてだった。


――プロではない女性とセックスをするとこんな気分になるのだろうか?

それはロリコンとか性欲とかといったネガティブな感じではない、善良な感覚だ。

抱いた女の子が愛おしくなり、どこまでも守ってあげたいという感情が芽生え、そして幸福を感じる。

目の前で横たわっている小さな12歳の少女は、まぎれもなく私の「妻」だと思えた。

この国の法律さえ許されていて、12歳の少女と42歳の中年男の結婚が常識を外れるものではないという価値観があったなら、私は間違いなく彼女を連れて母親のところに婚約の挨拶に行っただろう。

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