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第4章 明けの明星

そうして、時間の感覚はあまりなかったが、たぶん2~3時間して、明け方となった。
雨の音はいつしかやんでいた。

ドアが開いて、小野が顔をのぞかした。
「帰っていい」
「…え?」
「だから…帰っていいよ」
「…なんで…?」
小野は少し困った表情をしてから
「いいから」
とだけ言った。

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