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愛がはじまるとき

第1章 愛がはじまるとき

         19

 長く長く愛してくれていた、満さんが、
 「里美さん
  終わってもいい?」
 と言ったとき、
 「イヤ
  もっと
  続けて」
 「イキそうなんだ」
 「イヤ
  イヤ
  お願い
  満さん
  続けてください」
 「わかった」
 「わたし
  ほんとに
  気持ちいいの
  ずっと
  ずっと
  続けて
  ほしい」
 「私も
  里美さんを
  愛し続けたい」
 「嬉しい」
 私の願いに応えて、イキそうなのを我慢してくれるというのも初めてです。
 満さんは、それからも長く長く愛してくれました。
 でも、とうとう、
 「里美さん
  ダメだ
  もう
  限界みたい
  イッてもいい?」
 「ええ
  わがまま言って
  ごめんなさい
  満さん
  イッてください」
 イキたくなったとき、わたしに、イッてもいいかと聞いてくれるのも初めてです。
 満さんは、わたしをギュと強く抱きしめてきて、イッてくれました。

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