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堅実メイドの献身

第7章 宮古家のメイドなるものは

触れる指先が、ゾクゾクする。

「っ、」

ー 今、無駄に触らないで欲しい。

「どこが痛いですか?」

藤井に聞かれる。

「っ、くるぶしの、少し下あたり、です。」

「湿布貼りますね。明日になっても治らない様なら、医者に見てもらって下さいね。」

藤井が湿布を貼り、上からテーピングを施していく。
その間にも、中から擦られる感覚に自分の服を掴んで必死に堪える。堪えると自然と力が入り、雅のアソコはさらに中のアレを締め付ける。

「先程からかなりお辛そうですが、伊東さん。他にもどこか具合が悪いのでは?」

藤井が怪訝そうな視線を送る。

「いえ、もう大丈夫です。ありがとうございます。」

視線を合わせる余裕もなく、それだけ返す。

「まったく大丈夫そうに見えませんが、少し顔も赤いですし。」

そう言って雅の額に手を当てる。

「少し熱いですね。目もちょっと充血しているようです。」

目線を合わせてこちらを覗き込んでくる。
額に触れてた手が頰に触れる。

「ひゃ、」

思わず声が漏れてしまった。今は優しく触れられるのが辛い。
頭がぼーっとする。

ー もう、これ以上は無理。

藤井の手を振り払いなんとか立ち上がる。

「もう大丈夫です、私帰ります。」

ふらふらしながら出口に向かう。

「本当に大丈夫ですか?ふらふらですが。」

藤井が雅の肩を掴んで止める。

ー もう、限界。

「っ、藤井さん、ごめんな、さいっ。」

「え、」

そう言ってズルズルとその場で藤井にしなだれかかる。

「伊東さん?」

藤井が驚いて固まっているが、雅の意識は快楽の波に持って行かれている。

「っ、ん、、ふぁ、、、」

小さく喘ぎ声が漏れる。

ー あぁ、私の人生終わった。

力の入らない体でぼんやり思った。

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