ひとつ屋根の下の愛情論
第8章 学校と無条件の愛
「あっ///…横沢さん…元気だった?」
「ええ!私は――――でも、福田君は…もう、体大丈夫なの?」
「うん、ありがとう。気にかけてくれて」
1ヶ月前の自分だったら…横沢さんのこの言葉にテンションが上がって、1日ハッピーだっただろう。
しかし――――…この人は…なにも知らない…
と、思うと一歩引いてしまう。
俺は皆と満遍なく会話をしやっと席に着いた。
それから、前後左右のクラスメイトと話をして久しぶりの授業を受けた。
1ヶ月も休んでいたから、授業に着いていけないと思っていたが…
「あ――――…分かる…」
意外に着いていけた!俺って天才?なんて心の中で思っていたが…
1ヶ月近く…律夏が俺に勉強を教えてくれていたのだ…
「///あ…後で…お礼――――…しとくか」
そう呟き…俺は再び教科書に視線を戻す。