ひとつ屋根の下の愛情論
第8章 学校と無条件の愛
結局――――…俺と律夏は客間でダラダラしながら届いたピザを食べた。
俺は居間や台所に行かず――――…客間で律夏に甘えた時間を過ごした。
久しぶりの学校の事を話したり…近々くる期末試験のことを話したりして、時間はあっという間だった。
「試験の勉強は俺が見てやる――――…有りがたいと思え!」
と、律夏にどや顔されたのはムカついたけど…
進路が決まっていない俺が…とやかく言えるわけもなく…
「お、おぅ――――頼む」
と、可愛くない頼み方をしてしまった。
「――――そう言えば…試験前か…後に、二者面談あるかも…最終進路決定ってやつだ…」
すでにゴロゴロがピークの律夏は布団に入りながら俺の話を聞く。
「あ~…時期だしな…」
「俺――――…どうしよう」
布団に入りながら…そう呟く俺に律夏は笑って…
「ど~したいかなんて…17、18のガキに決めさせる方が間違ってる気もするが――――…昔は12歳で人生決めなきゃならない時代もあったんだ恵まれてる方だと思うぞ?」
「そんな時代のヤツと比べんなよ…」