ひとつ屋根の下の愛情論
第9章 泣きたいのは俺の方
意識的に見ないようにしてた秋音の股間に…目を向けると――――…
仄かに固さを維持した秋音の男性器がそこにあり…
秋音の手のひらには…吐き出された…精液がたっぷり付着していた。
「///はっ…あ――――…おまえ…///」
まさしく…自慰後――――…欲情後の秋音が俺の腕の中にいる?
「り…つか――――…律…夏……抱…ぃて…」
「///なっ、なんで――――俺を…呼ぶんだよ…抱いてって…なんだよ!」
俺は軽いめまいに襲われた――――…
なんども振り払おうと努力している…あの日の――――秋音が…
今――――目の前にいて…
欲を纏い…俺を誘惑している。
男には一切興味などなかった俺を…
毎晩悩ませる………唯一の男…
視界を塞ぎ――――股間を大胆に露出させ…
薄い唇を半開きにし…
白い体を悩ましげにくねらせ…俺を道なき道へと誘い込もうと…ゆっくり俺の手を引いていく――――…