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ひとつ屋根の下の愛情論

第10章 裏表の夏


家族だから――――…


兄弟だから――――…



俺を…



「福田君?――――福田君…大丈夫?ボーッとしてたよ?」


「ハッ!」


俺は他の生徒を教えている律夏を見て――――…何を考えてた?


「最近――――…詰め込みすぎてるかも…疲れかな?」


「そうだね、なら…気晴らしに、講習終わったら――――甘いものでも食べに行かない?」



「え?」


横沢さんからいきなり誘われ…俺は動揺した。




「――――あ…うん」



「じゃぁ、決まりね」



――――もう、どうでも…いいや…



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