ひとつ屋根の下の愛情論
第10章 裏表の夏
最初からセックスの上手い人とやったら…
今後の彼女のセックスライフが脅かされてしまうだろう。
――――適任…って訳か。
「本当に俺で…いいの?」
「///うん…」
まるで…噛ませ犬だ…
彼女の処女を文句も言わず…受け入れ――――かつ、自分の技術の無さに彼女を労る…童貞野郎。
多分――――この次は…無い…
彼女にとっての【捨て駒】的存在――――…
俺は心の中で“なんで彼女を好きだったんだろう?”と落ち込んだ。
しかし――――…
【逃げられない状況】
【無茶ぶり】
【理不尽なお願い】
【噛ませ犬】
【捨て駒】
と、言う文字が駆け巡る。
すると…縛られていないのに手首がピリピリと痛みだした。
「俺で――――よかったら…」
「///ごめんね…こんな…事…頼んで…」
――――あぁ…身動きが取れない…
彼女は…最低な事を俺に頼み…
俺をしたたかな欲望で殴りつける。
興奮した――――…
酷いことをされている…
精神的な苦痛が気持ち良かった。
彼女は俺に――――自身の処女を投げつけ…欲望を満たした。
俺はその間……
鋭い目付きの男を想像しながら――――…
目を固く閉じながら…コンドームの中に精液を吐き出した。
「り――――っか…」
彼女の中は――――全然気持ちよく…なかった…