ひとつ屋根の下の愛情論
第2章 非道な訪問者
いや――――違う…
そう感じつつも…怖いから、知っている人の名前を言いながら居間に足を進めた――――…
と、次の瞬間!
頭に強い衝撃を感じ!俺は膝から崩れ落ちた!
――――い…てぇ…
頭がズキズキする…
殴られた?は?誰に――――くそ!修学旅行に遅れる…
俺は重い体を動かし…状況を把握しようと目を開けた…
が、目を開けているはずなのに…真っ暗…
は?――――「んっぐ…ん?」
え――――?声も…出ない…
頭はズキズキと痛む…
パニックになりそうだったが…キョロキョロと頭を動かせる…頬に感じる感触で…居間の絨毯だと推測した。
しかし、体もうまく動かせない――――…手が動かない…後ろで縛られている?
は?なんで――――俺…元栓見に来ただけなのに…
は?