ひとつ屋根の下の愛情論
第11章 弟の成長と嫉妬
ホテルを出て――――女とは別れた。
しつこく連絡先を聞いてきたが…教えなかった。
多分――――2度と会わないし…セックスもしないと思ったからだ。
やっぱり、アイツとは似ても似つかないし、終わった後…全く魅力を感じず幻滅すらした。
女にしたら、かなり酷い男だったに違いない。
それでも――――…アイツの代わりにはならなかった…
しかも…俺はヤってる最中…
秋音と寝たであろう…あの女に苛立ち嫉妬した。
秋音は、どんな風に女を抱いたんだ?
秋音は、どんな風に攻めたんだ?
秋音は――――どんな風に…イッたんだ?
秋音は…秋音は――――…秋音は…
どんな風に…喘いだんだ――――……?