ひとつ屋根の下の愛情論
第12章 沈殿する記憶と思い
振り回されたくない――――…とか、言いながら…
俺は勝手に――――毎日、律夏の行動に振り回されている。
リモコンを触るゴツゴツした指に――――…
風呂上がりの火照った頬に――――…
豪快にビールを飲む…その唇に――――…
変態的で――――自分でも笑ってしまう。
迷惑でしかない…俺の好意は――――あの日以来…加速を増している。
これから――――俺はどうやって発散したらいいんだ…
律夏に…襲われて――――縛られて…
犯されたい…
こんな願い――――一生叶わないのに…