ひとつ屋根の下の愛情論
第2章 非道な訪問者
「何日か君の家――――観察させてもらったよ。高校生?で一軒家に一人で住んでるとか…両親はど~したの?…ま、俺には関係ないからいいんだけど!お金――――あるよね?」
そう言うと、男は乱暴に歩き出すと好き勝手に物色し始めた――――!
「///ん!?んんん――――!」
やめろ!金?そんなのねぇよ!銀行振込のスマホ決済の世の中に現金を置いておく現代っ子はいないっつ~の!
一応アナログ集金対応の小銭やお金はあるけど――――!
多分、彼が満足する金額では無いのは確かだ――――…
「ったく――――宝石類とかもねぇ~のな?マジでここ、お前しか住んでないわけ?最悪、リスク高くてゼロ回収とか勘弁――――…」