ひとつ屋根の下の愛情論
第12章 沈殿する記憶と思い
少しの間ロビーで待っていると――――律夏が来た。
「10分で纏めてくるから…待ってろ」
と、言うように時間ぴったりに俺を向かえに来た。
几帳面なヤツ――――と、少し呆れる。
が、声をかけてきた律夏の後ろに…
巨乳の女とナヨッとした男もワクワク顔で着いてくる。
「弟と飯食いに行くっていったら――――…ついてきた」
「ちわ~っす!律夏先輩の後輩で木戸です!夏期講習で何回か教えたね~弟くん!」
あ~…歴史オタクの木戸先生――――…律夏の後輩だったんだ…
そんなことを思いながらも…気になるのは巨乳の女――――…誰だよ…
「こんばんは!同僚の金江です。福島先生と食事なんて!嬉しいです!」
――――うゎ…
「悪い…木戸が無理やり」
「良いじゃないですかぁ~食事は大勢の方がうまいっすよ!」