ひとつ屋根の下の愛情論
第2章 非道な訪問者
「――――ん?華奢な体で…こ~言うことしされたことないのか?だよな――――こんな、立派な一軒家に住んでるんだ…虐待とは縁遠そうだな…」
男は俺の耳ともとで笑いながら囁くと、頬を指で撫でた!
ゾクッとして――――また、殴られる?!と、恐怖が先行した!
「おお~…プルプル震えて――――さっきの勢いは何処にいったんだよ!」
そう言うと、頬に強烈な痛みが走った――――!
「ぐっぁ!!!んんん!んん――――…んん…」
猿轡で思うように声が出ないが!拳で頬を殴られ――――…痛さで声が突き出た!
「うるせぇ!――――ご近所迷惑だろぉ~が!」
すると、次は背中に痛みが広がった――――!
背中を蹴られたんだ!そう思うも…痛みが先行して「ぐっがっぉぁぁぉ!」と獣のような唸り声が猿轡に吸収された。