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ひとつ屋根の下の愛情論

第14章 側にいる理由


教室を出て廊下を歩いていると――――…


担任が角からヒョッコと出てきた。



「お~、お前たち今から帰りか?文化祭で盛り上がるのもいいが!受験生だってことを忘れるなよ!」


担任は吉川のニヤけた顔を見て釘をさす!


「と――――、お~福田も一緒か…そうだ――――ちょっと、いいか?進路の件で…」


俺を見た担任は個別に話があると生徒指導室を指さした。


1ヶ月の病欠で――――…クラスの皆より進路指導は入念にされていなかったことを思いだし、俺は担任と共に指導室に向かった。


「福田~頑張れよ~――――また明日な…」


吉川は軽めに俺に手を振ると女子たちと帰って行った。


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