ひとつ屋根の下の愛情論
第15章 炎の願い
「最近、恋愛とかもういい――――的な福田だけど!ぶっちゃけ――――まだ、未練とかありそうで!
いい雰囲気になったら――――…フフフ!アイツも男として一皮も二皮もチンコの皮も剥けるってもんすよ!」
「ほほ~…なら、邪魔しない方がいいのかな?」
「そうっすね!お知り合いなら――――…見守ってやって欲しいっす!ついでに――――俺の童貞卒手前のイベントが成功することも…見守ってて欲しいっす!」
ゾンビもこのあと何かしらの行動に出る予定らしく…緊張していた。
「お、おう――――ゾンビの死してなお動く根性があれば……だ、大丈夫だ…頑張れよ」
俺は適当にゾンビを励ますと、チラッと見た奥の階段に向かって歩いた。
「あざ――――す!ワイルドイケメン兄さん!俺、貴方に負けないくらい、イケメンになりたいと思います!」
ゾンビは綺麗なお辞儀を俺に向けると――――満面の笑みで再び呼び込みを始めた。