ひとつ屋根の下の愛情論
第15章 炎の願い
声やしぐさは…全くといってアイツに似ていなかったが――――…
後ろから見たら…似ている…から――――最初からバックで攻めた。
男は感じていた。
男でも――――…ヤれることがわかったが…
どこか冷めていて…
勃起もしたし、挿入も出来た――――が、イクまでに時間がかかった。
その間、俺を誘った男は何度もイッていて――――…今は、満足そうにベッドに横になっている。
「ねぇ――――…本当に初めてだったの?凄く上手だったよ?」
男はうつぶせのまま顔を俺に向け笑った。
「あぁ――――…男は初めて」
俺はタバコを取り出し…男の隣で火をつけた。
そんな俺をジーっと見つめる男に気付き…タバコを差し出す。
「ん――――要らないよ…一応僕――――未成年だし」
「――――は?マジで?」
男はケラケラ笑うと「来月誕生日だから関係ないけどね」と、言い俺との距離を詰めた。
「ねえ、連絡先――――教えてよ。また…会いたいから」
「次は――――もっと酷くするかもよ?」
男は「ん~…」と悩みながら最終的には「いいよ?」と、承諾した。
「僕――――痛くされるもの…好きだから」