テキストサイズ

ひとつ屋根の下の愛情論

第16章 残酷な残り香


正月は名古屋から両親が帰省した。


俺の髪の毛の長さと――――…痩せた姿に驚いていたが…


受験間近で仕方がないことだから…と、明るく振る舞う俺に渋々だが理解した。


正月は律夏の姿を見れると思ったが――――…受験は今が一番忙しいと言い…帰ってこなかった。


俺も――――インフルエンザが怖いと言う理由で吉川たちとが計画した初詣を断った。


「部屋で勉強ばっかりだと腐れるぞ!」


と、吉川からメールが来たが…


「うるせぇよ」と、無視した。



人混みが落ち着いたら――――…もちろん神頼みしに行くが…こっそり行くべきだと…吉川の“初詣満喫中”の写真を見ていて…思った。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ