ひとつ屋根の下の愛情論
第17章 乾きの果て
「数時間前に――――さっき一緒の奴とこのホテルでセックスしてた」
ガタッ――――っとあからさまに動揺した秋音は俺を「嘘でしょ?」と呟きながら見つめる。
動揺し混乱している――――その瞳が…
俺を芯からゾクゾクさせる。
「――――嘘…だって…女の人…しか――――」
「男も抱く――――…自分の欲望に近づけたいからな…ここは――――アイツが教えてくれた…超良心的なホテルだ…初めてでも安心――――…ほら、」
そう言うと…新品のローションやアナルパールなどを指差す。
「///な――――なに?あれ…」
「お前の尻の穴を広げる道具だ――――」
ニヤッと笑うと…秋音は顔を真っ赤にして…俺に背を見せる。
――――ぶっちゃけ過ぎたか?と、今までの発言に不安を抱くが…
後戻りなんかもう…できないのだ…
これでいい――――…