ひとつ屋根の下の愛情論
第3章 弟の悪夢
「言いにくいことですが――――…弟さんは…犯人に……イタズラ…されていると思われます…
弟さんの下半身に付着していた…体液は全て犯人のものでした…
――――それと…弟さんの顔にも…犯人の体液がついていました…
レイプの可能性もあったので――――…肛門の方も検査しました…そちらの方は…傷等もなく…お兄さんが間一髪の所で飛び込んだのだと推測されます…
犯人の大量の体液を性器に浴びせられたこともあり、性病の検査をしています。
結果は後程――――…
これは――――立派な性犯罪です…訴えることも出来ますが……ご家族で話し合って決めてください。我々は、診断書を出せるようにしておきますので」
先生は言葉を選びながら――――…俺に伝えた。