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ひとつ屋根の下の愛情論

第1章 強制的自立


何度が…顔合わせで律夏さんを見たが…


イケメンだった――――…



男が惚れる…男って感じの男性だった。


背も高くて、ちょっとワイルドな顔立ち。切れ長で少しつり上がった目には意思の強さを感じた。


高2になって…やっと172センチになった俺は線が細く、ワイルドとは程遠いが…目指す男が雑誌以外でいたことに驚いた!


聞くところによると、律夏さんが俺の年のころには180は越えていたらしい…


バスケをやっていた事もあってか成長は著しかったとか。


運動が比較的平凡な俺は…得意なものもやりたい事も特になく…ここまで来てしまった。



「あんな…体つきとか、格好とか憧れるけど――――似合うかどうかは別だよなぁ」


塾の講師だと言うわりには定期的にジムに行っているような体つきだし…スタイリストが付いてるのか?ってくらいお洒落だし…


社会人――――…って…カッコいい…



しかし、律夏さんと…会話が続く気がしないのだ…






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