ひとつ屋根の下の愛情論
第4章 一押しの食パン
俺たちはその後、話ながら歩き…近所を一周した。
帰ってからは――――…居間から一番遠い客間に律夏さんの布団を引っ張っていき、各々テレビを見たりネットを見たりしているうちに…
寝ていた――――…
浅い眠りの俺は時々目を覚ましてしまったが横には…律夏さんが変な体勢で寝ていた。
俺は――――…律夏さんの寝顔を見ながら…深夜のテレビショッピングを最後まで見てしまった。
時々…目を覚ました律夏さんに、
「相変わらず……寝れねぇんだな」
と、ボソッと言われたが――――「そんな事も知ってんのかよ…キモいな」と、律夏さんに初めて悪態をついた。
いつもは心の中で思っていたのに――――…
今は…自然に言葉に出していた。