ひとつ屋根の下の愛情論
第1章 強制的自立
そして、4月――――…
「それじゃぁ、2年間――――お互い頑張ろうな秋音!」
父は――――鼻の下をビロ~ンと伸ばし義理母と出ていった。
俺も、今日から新学期!
高校3年のスタートだ!
戸締まり確認して学校に急いだ!
ちなみに――――…律夏さんは受験シーズン真っ只中だったらしく、今のところ一度も家には来なかった。
まぁ、何かあったら連絡すればいいだろう――――…って、ぐらいしか考えていなかった。
律夏さんも始めっから頼られてらいい気分はしたいだろう…つ~か、俺だったら、ウザいって思っちゃうから…
この距離感がいいのかも知れない…知らないけど!?