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ひとつ屋根の下の愛情論

第1章 強制的自立


始業式を終えると、俺は近くのスーパーで食材を買い家に帰った。


と――――角を曲がれば自宅…て、時に!出会い頭に人とぶつかった!



「あっ、すみません」


「――――き、気を付けろ!」


よっぽど急いでいたのか、ぶつかった人はズレたサングラスの隙間から俺を睨んで走って行った。


「ったく――――…なんだよ、前方不注意はお互い様だろ?!ったく、こんな時間帯にサングラスかけてる方が危ないっつ~の!」



俺は、走り去る男の後ろ姿を見ながら「気分悪い!」と、家路を急いだ!




今日から独り暮らし満喫するぞ!と、意気込んで帰ってきたのに――――…出鼻をくじかれた気がした。



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