ひとつ屋根の下の愛情論
第5章 背中の温もりとか…
「無理すんな――――苦手…なのに…盛ったやつは全部食ったんだろ?///ありがとう。次から…気を付ける」
お?――――あらら…可愛い事を言ってくれるじゃないか…
「この際、お前の嫌いなもん聞いとく!」
「俺は――――納豆が…苦手」
「は?納豆――――…関西人でもないくせに?納豆苦手なのか?旨いぞ、納豆!人生半分損してるな!」
「ナスの味噌汁に言われたくない」
嘘――――やっぱりコイツ…可愛くない!
その後、あれこれ話ながら食べる飯は――――やっぱり一人の飯より旨く感じたし、あっという間だった気がした。
食後は、食器を二人で片付け――――…客間に向かった。
秋音が先に風呂に入っている間に、昼間にやっていた課題の丸付けをする。
「やっぱり…ここ――――苦手か?また、間違ってる」
昨日、繰り返しやったところだが間違えている。
理解は早いのに…何故か応用問題になるとつまずく。
「ま、あるあるだけどな」
何年…ここで躓く生徒を見てきたことか…
複雑なんだろぉなぁ…
教え方は熟知している――――…さあ、掛かってこい!