ひとつ屋根の下の愛情論
第6章 現状維持の押し問答
律夏は再び艶かしい女を開き見るとニヤリと笑う。
「キモイ――――…病院で見んな、不健全だ」
「バーカ、見ない方が不健全だ!艶かしい女を見て…さわりてぇ~って、思うのは自然な事だ!お前も、知ってるだろ~が!」
俺は内心ビクっとした。
その、エロいグラビアを見て――――俺は、律夏とは違う事を考えていたと――――。
律夏に言わせたら…その、エログラビアを見た俺は健全だが――――…
思考が……健全ではないと…
――――触りたい?
いや…違う――――俺は…さっき…なんて思った?
――――俺も…この女のように…エロかったのか?
だ――――…
あれ?なんか――――俺…
違うくないか?