ひとつ屋根の下の愛情論
第6章 現状維持の押し問答
その日の――――俺は風呂場で考えた。
学校の事
進学の事
日常の事
お金の事
そして――――最後に…性的な事
自分の股間にぶら下がっているアレをマジマジと見た。
風呂場でユラユラお湯に揺れるソレは…
不格好で…ダラリとしている――――…?
でも、この不格好でダラリと項垂れるコレに…あの男は反応し…興奮していた。
俺は――――男を…誘ったのか?
俺は――――…どんな風に見えていたんだ?
あの雑誌の女と…同じ性的な色があったのか?
雑誌の女のように――――…エロく…淫らに…
見えたのか?