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歪ーいびつー

第18章 ー真実ー



成長と共にその可愛らしさを増してゆく夢ちゃん。小さな身体と可愛らしい顔立ちに、物凄く庇護欲を掻き立てられ、それと同時にメチャクチャにしたくもなる。
そんな衝動を抑える為、いつからか俺は不特定多数の女の子と関係を持つようになった。
幸い女の子に困らなかった俺は、全て夢ちゃんの代わりとして女の子を抱いた。それは最早、ただの性処理にすぎない。

高校へ進学すると、自制の効かなくなった奏多が暴走し始める。
夢ちゃんを力ずくで手に入れようとする奏多。すっかり怯えてしまっている夢ちゃんを見て、奏多はなんて馬鹿な男なんだと思った。
夢ちゃんを犯すのなんて簡単だ。
でも俺は、夢ちゃんの心ごと欲しかった。俺だけを見てくれる夢ちゃんが。
だから、奏多みたいに馬鹿な真似は絶対にしない。そんな事したって夢ちゃんに嫌われるだけだから。
俺はゆっくり確実に、夢ちゃんを手に入れる。

だけど、お仕置きは必要だね。
そう思った俺は、奏多に従い俺を避ける夢ちゃんに虫をプレゼントした。
泣いて怖がる夢ちゃんはとても可愛くて……凄く興奮したのを覚えている。

ーー今回はそれ以上かな?
腕の中で眠る夢ちゃんをうっとりと眺める。これは、相変わらず奏多に従って俺を避け続ける夢ちゃんへのお仕置き。
抱えていた夢ちゃんを畳にそっと下ろすと、両手を拘束し目隠しをした。

先程、缶に入れておいた睡眠薬でぐっすりと眠っている夢ちゃん。夢ちゃんは本当にバカで……可愛いね。
俺は夢ちゃんに跨ると覆いかぶさってキスをした。
暫くすると、目を覚ました夢ちゃんが暴れ出す。
泣き叫んでいるのであろう夢ちゃんに、俺は酷く興奮した。少し脅かすつもりでいたが、どうにも止まりそうにない。
そっと胸に触れてみると、身体の割に大きいそれに更に興奮する。

ーーもうこのまま犯してしまおうか。
そう思った時、夢ちゃんが涼の名前を口にした。俺の手はピタリと止まり、一瞬で我にかえる。
乱れた夢ちゃんを見下ろして、恍惚《こうこつ》とした表情で微笑む。
こんな夢ちゃんの姿、目隠しのままなんて勿体ない事をするところだった。
ーー続きはまたね、夢ちゃん。
俺は心の中でそう呟くと、夢ちゃんを置いて書道室を後にした。




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