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歪ーいびつー

第4章 高1ー春ー

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次の日の朝、私は眠たい瞼を擦りながらも早起きをしていつもより早く登校した。
こんな風に避けていては良くないとわかってはいるものの、昨日の奏多くんを思い出しては溜息をつく。

私、何か悪いことしちゃったのかな……。
やっぱり今日奏多くんに会ってちゃんと話そう。
そう思いながら、目の前の下駄箱を開けた。

ーーー!!!

下駄箱の扉を掴んだままの右手がカタカタと震えだす。
私の目の前にある下駄箱の中には、ズタズタにされた私の上履きと……その上には鮮やかな赤文字が印刷された黒い紙が置かれていた。

その黒い紙には、

ーー許さないーー

と、ただ一言だけが印刷されていた。





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