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歪ーいびつー

第6章 優雨



「夢が知ったらどう思うかね? 」

私の耳元から顔を上げた奏多は、そう言ってニコリと微笑んだ。

「もう一緒にいられなくなるかもね? 」

奏多の言葉を聞いて、私の背中にジワりと汗が滲み出す。

「優雨だって、あの男が邪魔なんじゃない? 」
「……」
「あの男を夢から遠ざけてくれるなら……夢には黙っててあげるよ? 」
「……っ」
「あぁ……。勿論、夢には今まで通り優しくしてあげる。あの男が邪魔しないなら、ね」
「……」
「悪い話しではないはずだよ」

私の肩にポンと手を置いて微笑んだ奏多は、再び私の耳元に顔を寄せると、「よろしくね、優雨」と言い残して立ち去って行った。







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