雪野かなえに想いを込めて
第3章 孤独な少女とおせっかいRocker
「ホント、もう降りだしそうだな……急がないと」
今日は、夜から台風が近づくからと早めに練習を切り上げた。家だと不安だろうからとやちよがみかづき荘に呼んでくれていた。
今にも降りだしそうな雨に足早に向かっていると、寂れた今にも壊れそうな建物に登っていくベースを背負った少女。ふと嫌な予感がして、足がその少女の方向に向かった。
耳に流れている曲のせいだろうか。好きなジャンルは特にない。好きになればなんでも好き。今日、耳に流れているのは、メタル曲調に巷で流行っている病みかわいいを歌っている曲。
降り出す雨。屋上に登りきると少女は手を伸ばして、空を飛ぼうとしていた。考えるより先に足に力を入れて、足のスピードは上がっていた。
今日は、夜から台風が近づくからと早めに練習を切り上げた。家だと不安だろうからとやちよがみかづき荘に呼んでくれていた。
今にも降りだしそうな雨に足早に向かっていると、寂れた今にも壊れそうな建物に登っていくベースを背負った少女。ふと嫌な予感がして、足がその少女の方向に向かった。
耳に流れている曲のせいだろうか。好きなジャンルは特にない。好きになればなんでも好き。今日、耳に流れているのは、メタル曲調に巷で流行っている病みかわいいを歌っている曲。
降り出す雨。屋上に登りきると少女は手を伸ばして、空を飛ぼうとしていた。考えるより先に足に力を入れて、足のスピードは上がっていた。