雪野かなえに想いを込めて
第3章 孤独な少女とおせっかいRocker
「ごめんなさい、恥ずかしいから放して欲しいです……」
「もう、飛び降りない?」
「飛び降りません!! すみません、私、ちょっとどうかしてたみたいで……」
「分かった。音楽、好きなの?」
「はい」
「何、聴いてるの?」
私が聴いてる歌手と曲名を言うと、かなえさんが聴いているのも同じ歌手さんで意気投合して、話していると楽しくなって。悩んでることも全部、打ち明けた。
「そっかあ。それは、辛かったな……。あれだったらさ、あたしと練習しようよ。で、少しずつ慣らしていってさ……。だからさ、死ぬのはダメだよ。こないだ見た夢の世界であたし、死んでさ。大切な仲間が苦しんでる姿見て、やけにそれが現実的で。その夢見てから仲間の為になんとか生きないとなって思って……。仲間を守れるならそれは嬉しいけど、死んだら何もできない。それもできないから」
「ありがとう、かなえさん」
「どういたしまして」
そう言って頬笑むかなえさんは、かっこいい見た目と低温ボイスとはギャップのある優しくて可愛い表情をしてくれた。
「もう、飛び降りない?」
「飛び降りません!! すみません、私、ちょっとどうかしてたみたいで……」
「分かった。音楽、好きなの?」
「はい」
「何、聴いてるの?」
私が聴いてる歌手と曲名を言うと、かなえさんが聴いているのも同じ歌手さんで意気投合して、話していると楽しくなって。悩んでることも全部、打ち明けた。
「そっかあ。それは、辛かったな……。あれだったらさ、あたしと練習しようよ。で、少しずつ慣らしていってさ……。だからさ、死ぬのはダメだよ。こないだ見た夢の世界であたし、死んでさ。大切な仲間が苦しんでる姿見て、やけにそれが現実的で。その夢見てから仲間の為になんとか生きないとなって思って……。仲間を守れるならそれは嬉しいけど、死んだら何もできない。それもできないから」
「ありがとう、かなえさん」
「どういたしまして」
そう言って頬笑むかなえさんは、かっこいい見た目と低温ボイスとはギャップのある優しくて可愛い表情をしてくれた。