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はるのかぜ

第47章 準備は着実に進む

「大分、プレッシャー感じてそうね。大丈夫よ、ハル。私たちの番組は生放送じゃないの。だから、何かあった時は録り直しもできるから。それにね、歴代の部員見たら、1年の時からメインをやってた人もいるから。ウッチーだってやってたわよ。」

「えっ!そうなんですか?」

「うん。今度、そこら辺にある古いMD聞いてごらん。多分、当時の音源あると思う。」

遊の励ましを受けて、ハルは少し自信を取り戻します。

「それから2人ともコーナーやると思うけど、BGMとか決めてる?」

「一応決めてます。」

ハルが答えました。

「僕も持っては来てますよ。」

達也も答えます。

「じゃあ、準備は万端ね。コーナーのBGMなんだけど、普通の音楽の長さだと10分ぐらいあるコーナーの時間に足りなくなるの。だから、長い音楽に編集しなくちゃいけないの。とりあえず、2人とも持ってきた音源貸して?」

遊は慣れた手つきでBGMの編集を始めます。

「よし、これで準備はO.K.。じゃあ、今日はこれでおしまい。後はいよいよ本番の収録よ。」

遊のその一声で、準備は終了となりました。残すは本番の収録です。いよいよハルはパーソナリティとしてデビューするのです。

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