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はるのかぜ

第48章 初収録始まる

番組製作の準備から数日後、ハルと達也と遊の3人は再び部室に集合します。

「よし、じゃあマイクチェックをハルからしましょう。」

遊の合図でハルが喋り始めます。

「はい、とうとうこの日がやって来ました。私にとっての初収録です。どんな展開になるか全く予想がつきません。」

「はい、O.K.です。じゃあ、今度は達ちゃんお願いします。」

「はい、ハル同様に初めての収録、とても緊張してます。まずはサブとしてハルのフォローをしっかりできればと思ってます。」

「はい、達ちゃんもO.K.です。よし、じゃあ収録始めようか。」

「すいません。ちょっと、トイレ行ってきていいですか?」

そう言うとハルは大急ぎでスタジオを出ていきます。

「あれは、大分緊張してるね。」

スタジオを駆け出していくハルの後ろ姿を見た遊が言いました。

「この前の練習の時もあんな感じでした。」

練習の時、似たような様子を見ていた達也が言いました。

「達ちゃん、この前の練習はナイスフォローだから、今日もあの調子で頼むよ。」

「はい。」

ハルがトイレから戻ってくると、ディレクターの遊が合図を出します。

「じゃあ、5秒前から始めるね。」

カウントダウンが終わるとBGMが流れ始め、番組が始まります。

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