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はるのかぜ

第51章 少し疲れてきた大学生活

FM制作部と学業を両立させているハルも、気づけば大学3年生となりました。しかし、3年生になったハルは大学の授業も忙しくなり、少々疲れかけていました。今日もFM制作部の収録日でした。収録に向け番組で流す曲を考えていたハルでしたが、考えてる途中に居眠りしてしまいました。

「ハル。ハル!」

吾郎の呼び掛けでハルは目覚めました。

「大丈夫か、お前は!」

吾郎は笑いながら言いました。

「ご、ごめん。」

ハルはまだ眠そうな表情で答えました。

「ハル、少し疲れてるんじゃない?無理してないかい?」

達也も優しく語りかけます。

「ありがとう。でも、大丈夫。じゃあ、収録始めよう。」

ハルはそう言うとスタジオの中に入りました。

それから約1時間後、3人が番組の収録をしていると、誰かが部室に入ってくる音がしました。

「吾郎ちゃん、久しぶり!」

「櫻井先輩!お久しぶりです。」

ディレクターをしていた吾郎に話しかけたのは今となってはFM制作部OBの
延秀でした。

「収録中かい?」

「はい、もうすぐ終わりますけどね。」

吾郎と延秀がそんな話をしていると、エンディングナンバーを紹介し終えたハルと達也がスタジオから出てきました。

「先輩、お久しぶりです!」

「お久しぶりです!」

延秀の姿を見た達也とハルが言いました。

「おぉ、お馴染みのコンビだな!元気そうでなにより。」

「先輩、今日はどうしたんですか?」

達也が尋ねます。

「ちょっと仕事でこっちのほうに来たから寄ってみただけ。お馴染みのコンビでやってるんだね。」

「はい、コンビを組んで1年半です。」

ハルは自信満々に答えます。

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