はるのかぜ
第52章 懐かしい声
今日もハルは大学で、加藤先生の教職科目を受講していました。
「じゃあ今日は、教育実習についての説明をします。まずはプリントを配布します。」
そう言うと、加藤先生は学生たちにプリントを配布しました。
「さて、教育実習自体は皆さんが4年生になった時に行われますが、実習に行くためには事前準備が必要になります。そして、その事前準備は1年前である今から始まります。まず、皆さんにやっていただくことは、実習先の学校に連絡を取っていただくことです。基本的に実習は皆さんの卒業した高校に行っていただきます。実習期間は取得する免許によって異なります。中高両免取得希望の方は3週間、高校のみの方は2週間です。連絡するにあたって、ここで1点注意です。現在携帯電話が主流の時代なので、相手にすぐ繋がるという認識を持ってる方が毎年多数いらっしゃいます。しかし、相手先は固定電話です。しかも、教育実習を担当してくださる先生は受付専任ではなく、授業の合間等で対応してくださるので、タイミングによってはなかなか連絡が取れないこともあるかと思います。そんなときはイライラせず、時間を改めるなどして対応しましょう。」
この授業終了後、ハルは空き時間だったため、早速、FMの部室に向かいました。部室には誰もいません。ハルはまず自分の携帯電話のアドレス帳を見ていきます。何かあった時のため、ハルは自分の学校の電話番号を登録していたのです。母校の電話番号を見つけたハルは早速電話をかけます。
「はい、青美(せいび)中等教育学校です。」
ハルの母校、青美高校はハルが卒業した直後から中高一貫の学校になったため、事務の女性はこう名乗りました。
「すみません。私、青美高校42期卒業生の内海と申します。来年の教育実習の事前連絡のためにご連絡しました。」
「かしこまりました。では、担当者に代わりますので少々お待ちください。」
受話器の向こうから保留音が流れます。しばらく経つと男性が電話に出たので、ハルの緊張は最高潮に達しましたが、その緊張はすぐにほどけました。
「はい、お電話代わりました。青美中等教育学校、国分です。」
「じゃあ今日は、教育実習についての説明をします。まずはプリントを配布します。」
そう言うと、加藤先生は学生たちにプリントを配布しました。
「さて、教育実習自体は皆さんが4年生になった時に行われますが、実習に行くためには事前準備が必要になります。そして、その事前準備は1年前である今から始まります。まず、皆さんにやっていただくことは、実習先の学校に連絡を取っていただくことです。基本的に実習は皆さんの卒業した高校に行っていただきます。実習期間は取得する免許によって異なります。中高両免取得希望の方は3週間、高校のみの方は2週間です。連絡するにあたって、ここで1点注意です。現在携帯電話が主流の時代なので、相手にすぐ繋がるという認識を持ってる方が毎年多数いらっしゃいます。しかし、相手先は固定電話です。しかも、教育実習を担当してくださる先生は受付専任ではなく、授業の合間等で対応してくださるので、タイミングによってはなかなか連絡が取れないこともあるかと思います。そんなときはイライラせず、時間を改めるなどして対応しましょう。」
この授業終了後、ハルは空き時間だったため、早速、FMの部室に向かいました。部室には誰もいません。ハルはまず自分の携帯電話のアドレス帳を見ていきます。何かあった時のため、ハルは自分の学校の電話番号を登録していたのです。母校の電話番号を見つけたハルは早速電話をかけます。
「はい、青美(せいび)中等教育学校です。」
ハルの母校、青美高校はハルが卒業した直後から中高一貫の学校になったため、事務の女性はこう名乗りました。
「すみません。私、青美高校42期卒業生の内海と申します。来年の教育実習の事前連絡のためにご連絡しました。」
「かしこまりました。では、担当者に代わりますので少々お待ちください。」
受話器の向こうから保留音が流れます。しばらく経つと男性が電話に出たので、ハルの緊張は最高潮に達しましたが、その緊張はすぐにほどけました。
「はい、お電話代わりました。青美中等教育学校、国分です。」
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える