はるのかぜ
第56章 ハルが先生になる時
6月1日の朝のことです。青美中等教育学校の職員室にハルの姿がありました。
「おはよう。緊張してるんじゃない?」
ハルの背後から声をかけたのは、古典を習っていた香取朋子先生でした。
「おはようございます。確かになんか落ち着かないですね。」
「まぁ、ここには頼りになる助っ人が沢山居るから大丈夫よ。」
「はい。」
2人がそんなやり取りをしているとチャイムが鳴り、職員室にいた教師が一斉に立ち上がりました。
「おはようございます。6月1日月曜日の職員朝礼を始めます。」
手越教頭の第一声で朝礼が始まりました。
「本日の授業は平常のスケジュールとなります。よろしくお願いします。」
続いて教務主任の国分先生が今日の授業のスケジュールを共有しました。
「では、続きまして、教育実習生の紹介をさせていただきます。内海先生、こちらへどうぞ。」
手越教頭に誘導され、ハルは職員室の前に移動します。
「おはようございます。本日から3週間、教育実習生としてお世話になることになりました、内海ハルです。短い期間にはなりますが、ご負担をおかけすること、多々あるかと思います。どうぞよろしくお願いします。」
そう言ってハルが頭を下げると職員室中から拍手が沸き起こりました。拍手が静まるのを見計らい、手越教頭が続けます。
「ありがとうございます。内海先生には数学の授業を担当していただく予定で、クラスは4年2組の担当となります。皆さん、是非、内海先生をよろしくお願いします。では、本日の共有事項は以上です。本日も1日よろしくお願いいたします。」
「よろしくお願いします。」
職員室中の教師がそう言うと、次々に席を離れていきます。しばらくすると、ハルの元へ亀梨先生がやって来て言いました。
「じゃあ、行きましょうか?」
ハルは頷き、亀梨先生に付いていきます。階段を上り、しばらく歩くと「4年2組」という札が見えてきました。亀梨先生に続いてハルはその教室に入りました。
「おはよう。緊張してるんじゃない?」
ハルの背後から声をかけたのは、古典を習っていた香取朋子先生でした。
「おはようございます。確かになんか落ち着かないですね。」
「まぁ、ここには頼りになる助っ人が沢山居るから大丈夫よ。」
「はい。」
2人がそんなやり取りをしているとチャイムが鳴り、職員室にいた教師が一斉に立ち上がりました。
「おはようございます。6月1日月曜日の職員朝礼を始めます。」
手越教頭の第一声で朝礼が始まりました。
「本日の授業は平常のスケジュールとなります。よろしくお願いします。」
続いて教務主任の国分先生が今日の授業のスケジュールを共有しました。
「では、続きまして、教育実習生の紹介をさせていただきます。内海先生、こちらへどうぞ。」
手越教頭に誘導され、ハルは職員室の前に移動します。
「おはようございます。本日から3週間、教育実習生としてお世話になることになりました、内海ハルです。短い期間にはなりますが、ご負担をおかけすること、多々あるかと思います。どうぞよろしくお願いします。」
そう言ってハルが頭を下げると職員室中から拍手が沸き起こりました。拍手が静まるのを見計らい、手越教頭が続けます。
「ありがとうございます。内海先生には数学の授業を担当していただく予定で、クラスは4年2組の担当となります。皆さん、是非、内海先生をよろしくお願いします。では、本日の共有事項は以上です。本日も1日よろしくお願いいたします。」
「よろしくお願いします。」
職員室中の教師がそう言うと、次々に席を離れていきます。しばらくすると、ハルの元へ亀梨先生がやって来て言いました。
「じゃあ、行きましょうか?」
ハルは頷き、亀梨先生に付いていきます。階段を上り、しばらく歩くと「4年2組」という札が見えてきました。亀梨先生に続いてハルはその教室に入りました。