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授業の見学を終えたハルは、国分先生と話ながら職員室へと向かっていました。

「内海、アイツには気をつけろよ。ナンパされるぞ！」

「ちょっと、先生、ナンパだなんて、相手は高校生ですよ。」

「いやぁ、アイツは本当に女子に目
がないから高校生でも要注意だぞ！」

「もう、先生ったら、大袈裟な。ところで先生、演劇部の顧問の件はどなたに相談すればいいですか？」

「その件なら、ここの席にいる赤西先生って言う女性の先生に話してあるぞ。」

そう言うと、国分先生は空いている席を指さして言いました。

「赤西先生ですね。わかりました。」


数時間後、空き時間になったハルは再び職員室に向かいました。すると、先ほど国分先生が指さした席に1人の女性がいました。赤西貴子先生です。早速、ハルは声をかけました。

「赤西先生。すみません、急遽、演劇部の顧問をすることになりまして…。」

「はい、国分先生から聞いてますよ。よろしくお願いしますね。」

「こちらこそ。」

「とりあえず、演劇部は放課後コミュニケーションルームで練習してますので、放課後、またこちらに来てください。」

「わかりました。」

放課後、ホームルームを終えた、ハルは再び職員室へと向かいました。

「赤西先生、お待たせしました。」

「じゃあ、行きましょうか？」