はるのかぜ
第59章 慌ただしく過ぎ去った1日
ハルはしばらくの間、赤西先生と演劇部の生徒たちの練習の様子を見ていました。18時半を過ぎた頃、赤西先生が生徒たちに声をかけました。
「よし、じゃあ今日はこの辺で終わろう。みんな、机とか元に戻そう。」
生徒たちは端に寄せてあった机を元に戻し始めます。
「私も手伝うよ。」
ハルも生徒たちと一緒に机を元に戻し始めます。すると、一人の女子生徒がハルに話しかけます。
「先生って青美高校の卒業生なんですか?」
「うん、まだ中高一貫になる前のね。」
「じゃあ、実際に習ってた先生とかいるんですか?」
「もちろん。国分先生とか長瀬先生とか私の担任だったもん。」
「へぇー、そうなんですね。青美高校なら中学校はどこだったんですか?」
「山一中よ。」
「山一中なら前田先生とかも知ってるんじゃないですか?」
「知ってるどころか、すごくお世話になってたよ。」
「すごいですね。」
「本当、前田先生が居たのは私もびっくりした。」
「よし、みんなお疲れ様。じゃあ、鍵閉めるね。」
元通りに片付いたのを見計らって、赤西先生が声をかけました。わずかな時間ですが、生徒と話すことでハルはなんとなく演劇部員との距離が縮まった気がしました。
「よし、じゃあ今日はこの辺で終わろう。みんな、机とか元に戻そう。」
生徒たちは端に寄せてあった机を元に戻し始めます。
「私も手伝うよ。」
ハルも生徒たちと一緒に机を元に戻し始めます。すると、一人の女子生徒がハルに話しかけます。
「先生って青美高校の卒業生なんですか?」
「うん、まだ中高一貫になる前のね。」
「じゃあ、実際に習ってた先生とかいるんですか?」
「もちろん。国分先生とか長瀬先生とか私の担任だったもん。」
「へぇー、そうなんですね。青美高校なら中学校はどこだったんですか?」
「山一中よ。」
「山一中なら前田先生とかも知ってるんじゃないですか?」
「知ってるどころか、すごくお世話になってたよ。」
「すごいですね。」
「本当、前田先生が居たのは私もびっくりした。」
「よし、みんなお疲れ様。じゃあ、鍵閉めるね。」
元通りに片付いたのを見計らって、赤西先生が声をかけました。わずかな時間ですが、生徒と話すことでハルはなんとなく演劇部員との距離が縮まった気がしました。