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はるのかぜ

第61章 いつも以上に大事な朝礼

今日もハルの姿は青美中等教育学校の職員室にありました。まだ、名前も知らない先生も数人いますが、3日目となるとハルは少しずつ現在の教職員の顔ぶれがわかるようになってきました。他の先生もハルのことを認識するようになっていました。

「おはようございます。」

「おはようございます。」

ハルはすれ違う先生1人1人に挨拶しながら4年生の先生の席の近くに用意された自分の席へと向かいました。しばらくするとチャイムが鳴り、毎朝恒例の職員朝礼が始まりました。

「おはようございます。6月3日水曜日の職員朝礼を始めます。」

今日は再び手越教頭が進行します。

「本日の授業は平常のスケジュールとなります。よろしくお願いします。」


国分先生からいつものように授業のスケジュールの共有がされました。

「では、続いて私のほうから1点。下関市から共有が来ています。今月の最終週の月曜日、6月29日から本校前の坂道の道路工事が始まるそうです。通行に気をつけていただくよう、生徒にもお伝え下さい。では、他に何か共有事項のある先生方いらっしゃいますでしょうか?」

手越教頭の声かけに数名の教師が手を挙げます。

「じゃあ、まずは田口先生、お願いします。」

「外国語科からです。連日ホームルームでお伝えいただいているかと思いますが、夏休みの姉妹校からのホームステイの件です。まだまだ受け入れ先が必要な状況ですので、引き続き生徒への呼びかけをお願いします。」

「はい、ありがとうございます。他に何かある先生方いらっしゃいますか?」

手越教頭の声かけにまた別の教師が手を挙げます。

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