はるのかぜ
第66章 生徒の安全を守る
ガラスが割れた4年2組の教室付近はハルを含めた4人の教師たちによってキレイに片付けられていました。
「よし、これで大丈夫でしょう。」
ある程度片付いたのを見計らい長瀬先生が言いました。
「そうですね。すみません、ご迷惑をおかけしました。」
亀梨先生が長瀬先生と前田先生に頭を下げます。
「いえいえ、何よりも生徒の安全が第一ですから。じゃあ、掃除道具片付けますね。」
そう言うと前田先生は全員分の箒を持っていきました。前田先生の姿が見えなくなった時、ハルはふと気づきました。床にまだ1つ小さな破片が残っていたのです。取りたくてももう箒は片付けられてありません。手で掴んで怪我しないかという不安な気持ちにもなりました。しかし、たった今、前田先生の言い放った一言がハルの頭の中に蘇ります。
「いえいえ、何よりも生徒の安全が第一ですから。」
その直後、ハルは破片に手を伸ばしました。幸い破片の入った塵取りはまだ置いてあったので、ハルは拾った破片を塵取りに入れました。この時ハルは自分に不思議な力を感じました。もし、生徒たちを目の前にしていなければ、ハルはきっと破片を素手で拾ったりはしていなかったと自分で思ったのです。
しばらくして、亀梨先生がハルに話しかけます。
「じゃあ、先生、私事務室でダンボールとガムテープもらってくるんで、ここで待っててもらっていいですか?」
「わかりました。」
亀梨先生の姿が見えなくなった直後、授業の終わりを告げるチャイムが鳴りました。次の時間が掃除時間のため、生徒たちは移動を始めます。
「このドア動かないのかなぁ?」
教室の掃除を担当している女子生徒がそう言うと、割れたガラスのドアを動かそうとしました。ドアからはガリガリっという音がして小さな破片が落ちました。ハルは急いで止めに入ります。
「今動かしたら危ないよ。とりあえず、先生たちでなんとかするからそのままにしておいて。」
「お待たせしました。今、ダンボールがないそうなんで、とりあえず、ドアにはこのガムテープを貼って応急処置をしましょう。じゃあ、割った2人も一緒に。」
ガムテープを片手に戻ってきた亀梨先生はそう言うと、ガラスを割った2人を呼びました。ハルは亀梨先生と2人の生徒と一緒に割れたガラスにガムテープを貼っていきます。
「よし、これで大丈夫でしょう。」
ある程度片付いたのを見計らい長瀬先生が言いました。
「そうですね。すみません、ご迷惑をおかけしました。」
亀梨先生が長瀬先生と前田先生に頭を下げます。
「いえいえ、何よりも生徒の安全が第一ですから。じゃあ、掃除道具片付けますね。」
そう言うと前田先生は全員分の箒を持っていきました。前田先生の姿が見えなくなった時、ハルはふと気づきました。床にまだ1つ小さな破片が残っていたのです。取りたくてももう箒は片付けられてありません。手で掴んで怪我しないかという不安な気持ちにもなりました。しかし、たった今、前田先生の言い放った一言がハルの頭の中に蘇ります。
「いえいえ、何よりも生徒の安全が第一ですから。」
その直後、ハルは破片に手を伸ばしました。幸い破片の入った塵取りはまだ置いてあったので、ハルは拾った破片を塵取りに入れました。この時ハルは自分に不思議な力を感じました。もし、生徒たちを目の前にしていなければ、ハルはきっと破片を素手で拾ったりはしていなかったと自分で思ったのです。
しばらくして、亀梨先生がハルに話しかけます。
「じゃあ、先生、私事務室でダンボールとガムテープもらってくるんで、ここで待っててもらっていいですか?」
「わかりました。」
亀梨先生の姿が見えなくなった直後、授業の終わりを告げるチャイムが鳴りました。次の時間が掃除時間のため、生徒たちは移動を始めます。
「このドア動かないのかなぁ?」
教室の掃除を担当している女子生徒がそう言うと、割れたガラスのドアを動かそうとしました。ドアからはガリガリっという音がして小さな破片が落ちました。ハルは急いで止めに入ります。
「今動かしたら危ないよ。とりあえず、先生たちでなんとかするからそのままにしておいて。」
「お待たせしました。今、ダンボールがないそうなんで、とりあえず、ドアにはこのガムテープを貼って応急処置をしましょう。じゃあ、割った2人も一緒に。」
ガムテープを片手に戻ってきた亀梨先生はそう言うと、ガラスを割った2人を呼びました。ハルは亀梨先生と2人の生徒と一緒に割れたガラスにガムテープを貼っていきます。