はるのかぜ
第66章 生徒の安全を守る
翌朝、ハルはいつものように4年2組のホームルームをしていました。
「では、本日の伝達は以上です。じゃあ、号令お願いします。」
「起立!気をつけ!礼!」
「ありがとうございました。」
ホームルームを終えたハルが、教室を出ようとすると、昨日ガラスを割った2人の男子生徒がやって来ました。
「先生、これどうしたらいいですか?」
そのうちの1人が差し出してきたのは破損届という書類でした。
「じゃあ、預かるね。」
ハルは2人の破損届を受け取り、職員室へと向かいました。ハルはすぐに受け取った破損届を亀梨先生に渡しました。
「先生、すいません。これ、生徒から預かったんですけど、どうしたらいいですか?」
「破損届ね。私から提出しておくわ。」
「ガラス割ったら、こんなもの書かないといけないんですね。」
「そうなの。先生は真面目そうだから書いた経験ないわよね。」
「確かにガラスは割ったことはないので直接書いたことはないですけど、私も学生時代はいろいろありましたから。」
「まぁ、学生時代、みんないろいろあって大人になるものよね。しかし、うちのクラスの生徒は本当に落ち着きがないんだから。これ見てよ。」
亀梨先生はハルに破損届の「破損時の詳細」という欄に記載された内容を見せました。そこにはこう書いてありました。
「教室のドアの前で上田が肩パンチを繰り出し、自分がそれを避けていた。その動きをしばらく繰り返していると自分の肩が教室のドアに当たった。そしてガラスが割れた。」
読み終えたハルは思わず吹き出しました。
「でも、幸いなことに怪我人がいなくてよかったですね。」
「確かにそうね。」
ハルの発言に亀梨先生も頷きました。ハルにはいつしか生徒の安全を守るという気持ちが芽生えていたのでした。
「では、本日の伝達は以上です。じゃあ、号令お願いします。」
「起立!気をつけ!礼!」
「ありがとうございました。」
ホームルームを終えたハルが、教室を出ようとすると、昨日ガラスを割った2人の男子生徒がやって来ました。
「先生、これどうしたらいいですか?」
そのうちの1人が差し出してきたのは破損届という書類でした。
「じゃあ、預かるね。」
ハルは2人の破損届を受け取り、職員室へと向かいました。ハルはすぐに受け取った破損届を亀梨先生に渡しました。
「先生、すいません。これ、生徒から預かったんですけど、どうしたらいいですか?」
「破損届ね。私から提出しておくわ。」
「ガラス割ったら、こんなもの書かないといけないんですね。」
「そうなの。先生は真面目そうだから書いた経験ないわよね。」
「確かにガラスは割ったことはないので直接書いたことはないですけど、私も学生時代はいろいろありましたから。」
「まぁ、学生時代、みんないろいろあって大人になるものよね。しかし、うちのクラスの生徒は本当に落ち着きがないんだから。これ見てよ。」
亀梨先生はハルに破損届の「破損時の詳細」という欄に記載された内容を見せました。そこにはこう書いてありました。
「教室のドアの前で上田が肩パンチを繰り出し、自分がそれを避けていた。その動きをしばらく繰り返していると自分の肩が教室のドアに当たった。そしてガラスが割れた。」
読み終えたハルは思わず吹き出しました。
「でも、幸いなことに怪我人がいなくてよかったですね。」
「確かにそうね。」
ハルの発言に亀梨先生も頷きました。ハルにはいつしか生徒の安全を守るという気持ちが芽生えていたのでした。